【22’サクラマス Preparation #05】手探りのリップ装着
「遅れてきたスポーツの秋」を感じる今日この頃。
何しろ昨年が昨年でしたからね…。
野球ではクライマックス・シリーズが始まりましたし、終盤を迎えたJリーグも昇格・降格をかけた熾烈な戦いが続いています。更には、総合格闘技(MMA)の大会・企画も、最近はたて続けに開催されていますよね(喜笑)。
特に格闘技系スポーツは、これから年末にかけて楽しみが増えますから、不肖デンキチ小父も、日々の仕事を頑張れそうな気がしています(笑)。
ちょっと話の毛色が変わりますが…。
昨今は、ここ日本でもペイ・パー・ビューが浸透してきましたね。
ことに、前出の様なライブ・イベント(スポーツや音楽等)においては、コロナ渦の影響を軽減させる効果的な方策となったと思われます。
アメリカの様にケーブルTV等のメディアが発展してこなかった島国日本だからこそ、ペイ・パー・ビューがもたらす影響は小さくないはずです。
人口減少と超高齢化の一途を辿る日本にあって、マーケットが先細りしていくという事実を鑑みれば、こうした方式がより一般的(先達のアメリカ並みに)なれば、様々な分野に刺激を与えることは容易に想像できます。
がしかし、弊害も少なくはなさそうですね…。
違法アップロードの問題もありますが、中長期的に見ればメリットよりもデメリットの方が大きい(視聴者の固着化・限定化が進むと視聴者の課金だけでは運営が困難になり、シーン自体が減退する。)と指摘する声も小さくありません。
何事にも一長一短ってのがあるのですね(苦笑)。
色々な意味で、光と影を感じております。
とまぁ、毎度の如く前置きが長くなりましたが…。
此度は、ミノー製作における核心部の作業風景を綴って参りたいと思います。お時間の許す方はどうぞご一読下さいませ(低頭)。
手探りのリップ装着
キャリアを積み重ねていくと、”それ”を始めたばかりの頃とは全く異なるメンタルで取り組める場面が多くなるというのが普通だと思われます。
いわゆる「余裕」という奴ですな(笑)。
でも、”それ”をするのが気まぐれな人間である以上、失敗からは逃れられないという周知の事実もあるわけで…。
ここにも光と影がありますね(しみじみ)。
とまぁ、此度は”そんな話”にも触れさせて頂きましょう。
1:渓流用ミノー Trouper
ミノーにおけるリップの存在はとても大きいですよね。
勿論、リップレス・ミノーは別ですが(笑)。
だからというわけではないですが…。
リップ装着の工程は、未だに緊張します。でも、冒頭で記した通り、始めたばかりの頃と比べたら、それは当然「気持ちの余裕」はありますよ(笑)。
しかし、こうした「気持ちの余裕」は、装着方法に変化(要領やマテリアルの変更)を加えるといった前向きな転換をもたらす一方、ベタな失敗(手元不如意)をもたらす場合もあるので、その辺の加減が難しいですね。
やっぱり、メンタルなんですなぁ…。
ここで云うメンタルってのは、心の有り様という奴です。
前作(下リンク先)から、リップの装着方法を変えていたのですが、それが意外に良好だったので、此度も同じ方法でやってみたのですね。
※私が嫌悪する症状を抑制するために要領を変えた。
でもって、失敗(銀黒カラー1個)してしまったと。
それがたとえ美観的な失敗だったにせよ、1/6ですから痛くないわけがありません。何れにせよ、此度は色々と考えさせられました。
リップ装着については、これまで幾度となく要領の見直しを行ってきましたが、デメリットの抑制・改善って本当に難しいと思います。
部分に注視し過ぎた対策を採ると、全体のバランスを欠く羽目になったり…。まったくもって「木を見て森を見ず」では駄目ですね。
試行錯誤は今暫く続きそうです(微笑)。
2:サクラマス用ミノー 如意櫻
此度、大幅に刷新する事となった如意櫻(にょいざくら)。
変更点は、内部構造線に始まり、ウェイトからリップのセッティングにまで及びました。もはや、名前こそ同じでも中身は別物と云った感じ(笑)。
その様なわけで…。
刷新の天王山とも云えるのが、このリップ装着になると。
使用するリップは、新たに型を起こすのではなく、竹千代(下リンク先記事の中程で紹介)用のリップを活用することにしました。
といった具合に、潜る系の大きなリップに変更したので、前出のTrouperと同じ方法ではなく、従前通りの方法・マテリアルで接着固定しましたよ。
で…写真を見ると分かる通り、此度は2本だけ手掛けました。
刷新モデル(バージョンアップ)と云うことで、重いモデルと軽いモデルから各1本づつ選抜してリップを装着することにしたのですね。
選抜の基準は、発色が気に入らなかった蛍光レッドのモデルです。前向きな理由じゃないのが、本作のトライアル度を示していますな(失敗上等)。
この選抜組2本の出来をみてから、残りの3本を手掛けていく予定です。
このサイズのミノーになると、浴槽スイムテストでは良否の判別をつけるわけもないので、とりあえず「鼻から駄目感」さえ漂ってこなければ、追波川の産湯に浸からせて判断したいと考えています。
まずはインドアの第一関門をクリアして欲しいものです(希望)。