デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

【22’ 魚+鬼の宿題 #03】木片イトヨ 腹を括って前進!

 少しづつ日が長くなってきましたね。

 と云うことは、年怒末が目前に迫っていると…。

 とかく「やるべきことを済ませれば良いのだから…。」と自分を鼓舞しながら過ごす今日この頃のデンキチ小父でした(汗笑)。

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 そんなこんなの慌ただしい毎日ですが、ルアー製作の方だけは淡々粛々と続けられているせいか、思いがけず捗っています。(ブログを書く時間がない!)

 此度は、新たなる展開を迎えたイトウ狙いのミノーについて綴って参ろうと思います。お時間の許す方はどうぞお付き合いくださいませ。

 

木片イトヨ 腹を括って前進!

 目下製作中の Itoyo-60 F²S²(F²S²:フラット・サイド&ファスト・シンキングの略) は、ブランクのマテリアルヒノキバルサを用いています。

 何れも形状と内部構成(ウエイト量・配置)は同じにしているのですが、当然の事ながらマテリアルに起因する差異は小さくありません。

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 と云ったわけで、当初よりマテリアルの違い「ミノーの性能差」だけではなく「表現や仕上げ方」にも反映させてみようと考えておったわけです。

 がしかし、ヒノキのブランクにを刻み終える頃には「今までやれなかったことに挑戦してみよう!」という思いがフツフツと湧いてきました。

 暫く逡巡した後に、いよいよ腹を括った私「ままよ!」とばかりに、ボディー彫刻刀の刃を入れてしまいました(呆笑)。

 このような経緯で、ヒノキのブランクは「精緻&わびさび」を指向し、そしてバルサのブランクは「シンプル&コケティッシュに仕上げることになったと…。

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存外に硬かった建具用のヒノキ

 まぁ、あれですよ…。

 デンキチ小父気まぐれ発動したというわけですな(爆)。

 何はともあれ、どうせ異なりを反映させるのならば、ふり幅をより大きくした方が面白いですよね(微笑)。(モチベーションも上がるし)

 特に、ボディーの凹凸が激しいヒノキのモデルは、ルアーという観点で見れば、不利に働くことは自明の理。※仕上げまでに凹凸は低減する予定。

 されど、作っていて楽しくなければ(試行錯誤の感覚や充実感が得られなければ)、なけなしの余暇を費やす意味も無しと…(真理)。

 ってなわけで、ここは思いっきり手を動かしてみたと。

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 そして、目止めを施した翌々日の1月25日

 テストスイム(浴槽)してみました(一本犠牲)。

 比重が重いヒノキがゆえに、リップで強制的に動かすよりも(大小様々な形状でテスト)むしろ、リップレスにした方がライブリーだと感じましたね。

 まぁ、釣り方が限定的(ダウンクロス〜どダウン)になると思われますが、リップレスにすることで、前出の不利な点を克服(特に飛距離)できるはず…。

 因みに、バルサのモデルはリップを装着する予定ですので、マテリアルや仕上げ方の違い以上の機能差が見て取れることでしょう。

 ゆっきーさんの好みから離れてしまうかもしれませんが、ヒノキバルサを使った性質の異なるミノーをお渡しできるよう奮闘してみようと思います。

私的読書史:1月下半期

 この歳(今年で54歳)になると、以前にも増して「旅した先人」に対する想いが強まってきたように思います。

 さわさりながら、容易に旅することが叶わなかった時代にあって、強い動機を胸に未知の世界へ踏み出していった先人に対する憧れ畏敬の念は、物心ついた頃から現在に至るまで変わりません(きっぱり)。

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 ということで、下半期の読書メニューはこちら。

 といったところですね。

 既に何れの人物・分野も手を伸ばしておりますが、菅江真澄松浦武四郎といった先人を描いた本は、概ね内容にハズレがないので、荒んだ日々を生き抜くカンフル剤として有効に働いてくれるんです(笑)。

 以下は、菅江真澄松浦武四郎について淡く触れた過去記事です。興味のある方は、お暇な時にでもご一読下さいませ。

 因みに「身売り〜」は、とても興味深い内容でした(もう直ぐ完読)。

 私が「身売り」同義的に捉えている違法な臓器売買は、後進国・先進国を問わず横行している様ですし…。

 また、東南アジアやインドの物乞い(自身の体を不遇にさせるななどして行う物乞い)なども、ある種の身売り的な傾向を感じてしまいます。

 そうですね…日本で2004年に公開されたイギリス映画堕天使のパスポートは、世界的な社会問題を分かりやすく例示しています。

 この映画で描かれた移民問題臓器売買の構図は、こうした苛烈極まる状況を端的に表現していると思いますので、興味のある方は鑑賞してみて下さい。

 時は 2022年

 「人の世は何も変わってねぇなぁ〜。」などと嘯きながらも、幾許かの期待を持ち続けているのは、このデンキチ小父人の子ということなのでしょう。 

 お後が宜しいようです(微笑)。