デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

の〜んびり ルアー製作

 こんなに時間をかけてルアーを作るのは初めてかも…。

 と云うくらい、時間をかけてます。

 とかく「時間をかけて」なんて云うと、熟考に熟考を重ねて作っているように思われるやもしれませんが、実態はさに非ず……だったり(苦笑)。

 と云うことで、去る7月中旬から開始したルアー製作の様子をダイジェスト的に備忘して参りましょう!

来シーズンのサクラマス用ルアー作り

 去る記事でしたためたように、22’シーズンのサクラマス釣りを終えてからは、公私の雑事に追われてルアー製作一旦休止しておりました。

 と云っても、事ある毎に言及していた通り、温湿度の状態が悪い季節に無理を押して作る必要もありませからね…。そういう意味では妥当だったと。

 そんなこんなで、23’シーズンに向けたサクラマス用ミノー作りを始めたのが、梅雨明けが聞こえてきた7月中旬になってからのことでした。

1:それは穏やかにスタートした

 鼻から「年内は1回しかルアーを作らない」と云うか、「1回しか作れない」ということが分かっていたので、ケツ年末年始と定めました。

 かつ、ボリューム的にも極少量とし、各工程にも猶予を持たせ、塗装作業に入ってから集中して進捗させる心積もりで製作を開始させたのですが…。 

 そういう時に限って「お前、そんんな数が少ないんだったら、バイブ作っちまえよ!」なんていう悪魔の囁きが聞こえてきたり(苦笑)。

 そうなるとせめぎ合いが始まるのです。頭の半分で「面倒臭せーなー」と考えつつ、もう半分で「確かにあれば便利だよなぁ〜」と思ったり。

 ったく、計画なんてあってないようなものですな。  

2:気まぐれの果て

 まぁ、温湿度が高上りする7〜8月に下地作りや塗装・コーティング作業をするつもりがなかったので、ゆとりの多くは前半にあったのは事実…。

 その「心のゆとり」悪魔の囁きを受容れてしまったのでしょう。

 結局、その時間的猶予をバイブレーションへ仕込むウェイト造りに充てる羽目になりました。ホント…自分の気まぐれには辟易してますよ(呆)。

 因みに、鋳造ウェイトは7g後半で仕上げました。気まぐれで作り始めた割には、まずまずの精度で鋳造できたので安堵しております。

3:設備の改変

 温湿度の影響を受けにくい作業を8月までに終わらせて、気候が良くなると同時に下地作りに着手しました。

 因みに、残暑が続いていた9月初旬〜中旬にかけては、塗装ブース周りの改変作業に汗を流しておりましたよ(何だかんだ言ってやること有り過ぎ)。

 これまで使ってきて感じていた悪さ改善するのと、塗装作業以外の作業にもアジャストさせるために、有圧換気扇を囲っていたフードを取り外しました。

 で…改変の結果、従前よりも明らかに換気効率がアップしたので、理想的な塗装ブースへとまた一歩近づいたように思います。

4:残るは…

 そして11月8日現在……未だ完成せず(爆)

 そこは、冒頭で記した通り「正月休み頃に完成すればいいかなぁ〜」という生ぬるい計画は今なお生きております。

 なので、トップコートを終えた木片小魚たちは、薄暗い養生ボックスの中で逆さ吊りになって眠っております。(かれこれ1ヶ月近く)

 残る作業は極僅かです。新作70㎜ミノーリップ装着(リップは既存モデルの流用を予定)と、スイムテストといったところでしょうか。

 最後の最後(スイムテスト)で大コケすれば、既存戦力で来季を迎えるしかなくなるので、地獄絵図が繰り広げられることは間違いなしと(苦笑)。

 まぁ、それもまた「私の釣り物語」であり「木片小魚物語」なのでしょう。

 ならば、それらの物語が紡いでくれる贅沢な時間を堪能しながらオフを過ごしていこうと考えているところなのでした。