北海道より釣果報告21’ #02【イトウ 執念の末に!】
昨日11月29日の早朝…。
現場で基礎の配筋検査をしていると、LINEの通知音が鳴りました。
私はね…何となく察してましたよぉ…。
北海道のゆきひろさんからの通知じゃないかって(笑)。
何しろ、去る11月24日(屈斜路湖での釣果報告)のLINEで交わした最後の一文から、ゆきひろさんの気合が滲み出てましたからね(微笑)。
なお、ゆきひろさんのブログも合わせてご覧ください。
さあ、早速リポートへ参りましょうか。
此度は、ゆきひろさんのライブ感あるLINEのテキストを交えながら、デンキチ小父の呟きを挟ませて頂こうと思います。
お時間のある方は、ごゆるりと御一読賜れれば幸いです。
イトウ 執念の末に!
時は午前8時14分。
「おはようございます!ただ今、A川の隣にあるB川に来ています。2時間経過して1バラシ。ボイルしているんでチャンスはあるかなと。」
この悔しさと期待と希望を滲ませた一文は、ゆきひろさん達が立っているであろうB川の風景写真と共に届きました。
1:荒天の間隙を縫って…
「ちょっと雨と風がひどくなってきたんで車で休憩中。〜中略〜 下流側で粘ります。」という一報から3時間後のことです。
ランディングネットの上に横たわるイトウの写真が届きました!
写真に続いて動画(リリース場面)も添付されてきました。
あまりのライブ感に、時空間がカオス状態に陥ったような感覚を覚えました。「俺、今仙台にいるんだよな?」そんな感じです(汗笑)。
丁度、車の中でお昼ご飯を食べていた私は、興奮のあまり、おにぎりの具を落としてしまいましたから(子どもかっ!)。
見事に釣り上げたイトウは、ゆきひろさん曰く「昨年と同じくらいのイトウ」との事。その行間からは悔しさが滲み出たようにも…(微笑)。
確かに、荒天の元、我慢強くキャストを続けているゆきひろさんにしてみれば小型かもしれませんが、私にとっては満足以外の何ものでもありません。
因みに、ヒットルアーも昨年と同様ですね。
2018年の晩夏に完成したワンオフ・モデル Itoyo-70-Flat です。
お世辞にも完成度が高いとは言い難い…それこそ欠点だらけのミノーですが、辛抱強く使っていく中で活路を見い出すという好例を目にすることが叶いました。
本当に作者冥利に尽きるというものです(感涙)。
2:夕刻まで粘って…
午後13時過ぎに「まずは夕方まで粘ります!」との力強い宣言があり、それから4時間後の夕刻16時09分……。
「サイズアップはできましたが60㎝でした。」との吉報が届きました。
このイトウは、先に釣りあげた魚よりも二回り程大きな個体でした。立派な頭部に暫し見とれましたね…。(この魚、70㎝くらいあるのでは?)
同じサイズのサクラマスとはバランスが違いますね。やはり「大きくなっても70㎝の魚」と「メーターオーバーにまで成長する魚」の異なりなのでしょう。
言葉にするのは難しいのですが、「これからもっと大きくなるぞ!」という野生の意思を体全体で表現しているように感じられてなりません。
そして、私にとって嬉しかったのは、このイトウが咥えていたミノーが、2020年初春に完成したワンオフ・モデル 猪牙-弐型 であったことです(喜々)。
こ奴も「試作の王道」を標榜するワンオフ・モデル(ヒノキブランク・変則ワンフック仕様※此度は試しに2フックで釣られた模様)が故に、使い手の意思を無視したような仕上がりでしたが、忘れずに使って頂けたと…(感涙)。
「自分以外の誰かの釣り」に「自らの手で作ったルアー」を介して関わることの妙を堪能しながら本稿を綴っているところです(微笑)。
御礼と雑感
ゆきひろさん、貴重な釣果報告をありがとう!
酷暑の夏を乗り越えた野生の底力を見せて頂きました。
今後は、更に北海道の河川や魚に関するリアルタイム情報に触れておかねばならないと痛感させられました(自戒&反省)。
また、イトウ釣りという極上の愉しみとは云え、大寒波の影響が色濃く残る中で不確定要素の塊としか例えようがない大型の魚を狙うわけですから、心身共にお疲れになったことでしょう。
彼の地でイトウを狙うアングラー達の熱量に心を震わされるばかりです。本当に敬服しております。
更に、遠征の疲労を省みず、これまでお渡ししてきたイトウ用のミノーに関する使用感を教えて下さったことも嬉しかったです(感謝)。
折しも、22’ ワンオフ・モデルのデザインを始めたばかりですので、ゆきひろさんの言葉とイトウの写真・動画を再見しながら製作していこうと考えています。
毎度の事ながら、今暫くお時間を頂戴しますね。
さて、時は師走を迎えようとしています。
何もかもが慌ただしくなると思われますが、どうか平穏無事に過ごされますよう、心からお祈りしております。