デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

【22’サクラマス Preparation #03】想定内のトラップに嵌ってみたり

 去る10月22日 金曜日。

 2回目となるコロナ・ワクチン接種を済ませました。

 比較的副反応が穏やかだと云われるファイザーワクチンとあって、何の懸念もなく接種したデンキチ小父ではありました………が……。

 「予想とは異なる現実」が待ち受けていました(苦笑)。

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 いやまぁ、私も悪かったんですよね……。

 接種翌日の23日(土)。朝から体の変調(頭痛・発熱・倦怠感)を感じていたにもかかわらず、普段の感覚・活性度で動き回ってしまったのです。

 折角、副反応の影響を考えて仕事の予定を入れていなかったにもかかわらず…というか、仕事を入れていなかったからこそ「普段できないことをやってしまおう!」と考えてしまったのです(自業自得)。

 これは明らかに失策でした。

 その結果、土曜日の昼過ぎには体温が38度後半に至り、それはまるで咳や鼻水のでないインフルエンザ的症状24日(日)の夕刻まで続きました。

 先に2回の接種を終えていたかみさんよりも副反応大きく、かつ長く発現してしまいましたね。これは私の拙い行動が成した結果ですね。

 今後は、私の様にストレスなくワクチンが接種できるまで待っていた人々は勿論のこと、後回しになってきた若い世代の接種も更に進むことでしょう。

 くれぐれも「自身の体が経験したことのない薬を体に入れているという事実」を忘れずに、接種後は努めて安静にされることをお勧めします。 

 

想定内のトラップに嵌ってみたり

 ルアーを作り始めて、それなりに時を経てきていることもあって、先々に待ち受けているであろうトラップについては、ある程度想定できるようになりました。

 でも、試作を手掛けている時仕様を変える場合は、やってみなければ分からないことが多いため、いわゆる「見切り発車」でスタートすることになります。

 だから、自ら想定したトラップにずっぽり嵌るケースが少なくありません。と云うか、あえて嵌りにいく場合もあるんですけどね(汗笑)。

1:神経戦 始まる…

 さてと、どこから綴って参りましょうか。

 人間、誰しも得手不得手というものがありまして…。

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 殊にルアー作りの中で私が不得手としているのは…。

 アレルギー体質の面から云うと、バルサのブランクヤスリで成形する(削る・磨く)といった工程が一番辛いですね。(バルサ素材という点が肝)

 こればかりは、防塵マスクをしようがしまいが関係ありません。

 それがたとえ僅かであれ、塵埃鼻腔内の粘膜感知した途端、アレルギー反応が発現していますので(困笑)。

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 とは云え、ブランクの成形自体が苦手かというとそうではありません。

 長らく彫塑・彫刻人生の愉しみのひとつとしてきた身なれば、こうした造形に関わる工程を苦手にしているなわけがありませんから。

 あくまでも体質に起因すると云うことです(苦笑)。

 なれば、テクニカルな面で不得手な工程を挙げるとすれば…どうでしょう。

 (暫時思案)

 うぅむ…やはり、本稿で取り上げる顔貼り不得手…というか、お世辞にも得意とは言えない部類に入る工程かもしれません。

 ちょっとでも気を抜くと、確実に失敗するので。

 これぞ正に「神経戦」なのです。

2:犠牲は最小限に

 此度の主役は、都合6本の如意櫻(にょいざくら)

 彼らに銀色の鎧を装着する作業を行ったのは、先月9月30日〜10月1日の夜半のこと。いやはや、随分と前の話になりますね(汗笑)。

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 此度は、これまでとは異なる方法で顔を貼ることにしていたのですが、それは何も万全な状態で作業を開始したわけではありませんでした。

 それは正に「見切り発車」。(冒頭で記した通り)

 仕上りの絵面こそイメージできているものの、途上のメソッドまでは確立できておらず、手を動かしながら模索するしかないと腹を括っていたわけです。

 それが故に「少なくとも1,2本はブランクを駄目にしちゃうかも…。」覚悟(想定)しておりました。

 結果的に、稚拙な製作者の犠牲になったのは1本の如意櫻

 それは云わば最小限の犠牲で済みましたが、これまでの手間暇マテリアルのことを思うと心が痛むというものです(遺憾)。

3:最後の最後で定まるという…

 では最小の犠牲で最良のメソッドを見い出せたのか?」と云えば、そのようなことはありませんでした。

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 2〜5本目の作業を通じてモアベターな方法を模索していくといった感じで、「これなら良さそうだ!」と思える手立てに思い至ったのは、最後の6本目でした。

 まぁ、そんなもんですね(苦笑)。

 己の未熟さを痛感させられますな…。

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 さわさりながら、此度の「細やかな手法の変更」という試み評価すべき点があったとすれば、焦らなかったということでしょうか。

 いつもなら勢いに任せて数時間で終わらしてしまうところを、2回に分けて作業できたのは、地味ながらも成長した点と言えるかも(無理矢理)。

 冗談はともかく、フル・セルロースで製作する場合、過分な猶予はないのですが、その猶予をフル活用して模索できた点は良かったと思います。

おまけ:現況は?

 因みに、本日10月25日現在は…と云うと、下地調整(アルミの段差解消)を経て、背中面の鱗塗装を終えております。

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七ツ森 遠望(10月14日)

 それこそ、フル・セルロース仕様に因る猶予時間を越えようとしていたので、ワクチンの副反応悶絶しながら塗装しておりましたとさ(爆)。

 背に腹は代えられんのです。

 そんなこんなのルアー製作

 「山あり谷ありもまた楽し」ですね(微笑)。