祝日の名取川河畔【散策 with かみさん】
紅葉には早いものの、朝夕の凛とした空気から秋を感じる今日この頃。
それはそうと、最近になって「タイヤの価格が上昇気味!?」なんて話が聞こえてきましたが、実際にはどうなんでしょうか?
タイヤの値上げと云えば、2017年と2019年にありましたよね。各社一斉に値上げしたので、絶句した覚えがあります(苦笑)。
当方、何の因果か、2017年に冬タイヤ、2019年に夏タイヤを買い替えしてますので、それはもう忘れ難い「痛恨の記憶」にもなっているのです(泣)。
ってなわけで、色々と調べてみたのですが、何れの資料を見ても「昨年より若干上がっている。」といった程度だったので安堵しました。
参考までに、参照先のデータ例をリンクしておきましょう。
がしかし…ですよ。高騰の懸念が減ったとて、盛期を前に売れ筋の安価なタイヤ&ホイールが売り切れてしまう危険もあるんですよね…近年は特に。
と云うことで、仕事の予定がズレまくって暇になった本日(10月6日)、スタットレス・タイヤ&ホイールを所望して参りましたよ(散財)。
もうね…タイヤもホイールも4シーズン使ったので限界に達してましたね。タイヤの摩耗ばかりではなく、アルミの腐食やエアバルブからの漏れも確認していたので、今回ばかりは観念して買い換えました。
そんなこんなの冬支度。
常に散財が伴うので、閉口しておりますわ(トホホ)。
とまぁ、そんな悲しくなる話はここまでにして…。此度は、久方振りにかみさんと二人で水辺を散策した話を綴って参ります。
祝日の名取川河畔
秋空が広がった9月23日 秋分の日。
珍しく祝日が休みとなったかみさんを伴って、名取川の河口に位置する閖上(ゆりあげ)地区へ向かいました。
滅多に休みが合わないので、かみさんと二人きりでドライブするなんて、本当に久しぶりのことでした(微笑)。
1:閖上の門番「あんどん松」
閖上地区にエントリーする方法はいくつもありますが、此度は西(南仙台側)から名取川右岸に広がる平野部を通って向かうルートを使いました。
そういえば、当地には6月下旬にも訪れていましたね。
この時は、東部復興道路を通り、閖上大橋を渡ってからエントリーしました。これはこれで良いルートなのですが、最近は時間を問わず混雑していることが多いので、今回は避けました。
この名取川右岸・平野ルートを通ると「あんどん松」と呼ばれるクロマツの並木の出迎えを受けることができます(微笑)。
震災前とは道路付が大きく変化してしまったため、全体の趣もまた違ったものになってしまいましたが、私は「この松並木がある風景」が大好きです。
これらの松並木も、かの大震災時の津波による猛威を受けましたが、現在でも46本の古木が威風堂々と名取川の土手を彩ってくれています。
伊達政宗が遠州(静岡県浜松市)から取り寄せて植えたとされるクロマツです。中には幹周3mを越える古木もあると聞きます。
これからも大切にしながら愛でていきたいですね。
2:穏やかに賑わう名取川河畔
過日、当地を訪れた時は、強雨だったこともあって、人っ子一人いなかった(河川管理者のみ発見)のですが、祝日ともなれば違いますね(笑)。
河畔には、思い思いの時間を過ごす人々の姿がありました。
秋空の下、休日の午後を慈しむ人々の姿は、平和の象徴そのもの。子ども達の楽し気な声が聞こえてくるのは、本当に喜ばしいものです(微笑)。
土手に設けられた階段の上で独り読書に耽る人。
仲間と共にサイクリングを楽しむ人たち。
船着き場でレンタルSUPを楽しむ人たち。
そして、僅かながらに釣りを楽しむ人の姿も…。
節度ある賑わいを肌で感じることができて、何かしら心がほっこりしたような気分になりました(微笑)。
午後の陽が映る川面の先に、藤塚地区(左岸側)に設けられた「避難の丘」が見えました(上写真中央の丘)。
当地に到達した津波は9.3mと記録されています。
この人工の丘は、有事の際ばかりではなく、平時にあっても津波の危険と恐怖を物語ってくれる貴重な存在になっています。
3:「かわまちテラス閖上」の賑わい
嵩上げした堤防の上には、こじゃれたお店が並んでいます。
これが「かわまちテラス閖上」です。
閖上港といえば、昔から「朝市」で知られていますが、このかわまちテラス閖上も震災後の活況に一役買っているようです。
海産物(生鮮品やかまぼこ等)やカフェ・スイーツが楽しめるようです。個人的には、サメ釣り屋台とシラスのお店がツボりましたね(微笑)。
一日も早くコロナ過が終息し、かわまちテラス閖上ならではの本物の賑わいが戻ってくることを願っています。
4:日本一低い山? 閖上日和山
閖上地区の名所旧跡といえば、この日和山を欠くわけにはいきません。
標高6.3mのこの山は、大正時代に村民によって築造されました。
日和山については、拙ブログでも幾度となく取り上げてきたので、改めて仔細に触れることはしませんが、この閖上湊神社(富主姫神社)を祭る日和山の上を津波が越えていったという事実を思う時、曰く難い感傷が胸を被うのです。
当地を訪れる度に日和山に登るのは、神社への参拝もありますが、その頂きが私にとって定点観測所になっているからでもあります。
かつての営みを知る者として、温かい眼差しと厳しい危機感をもって、この港町の変遷を眺めていきたいと改めて決意しております。
5:名取市震災メモリアル公園
最後に訪れたのは、名取市震災メモリアル公園に設けられた慰霊碑です。
天に向けて萌芽する…
有機的な造形が心に沁みます。
震災後の閖上を訪れるのが初めてだった我が伴侶。
当然のことながら、町や川・港周辺の変貌には驚いていましたが、それ以上に、この快闊な場所に設けられた慰霊碑を前にした時には、それまでの感慨とは異なる感情が湧いてきた様子でした。
夕なずむ港町。
海風を肌で感じながら合掌しました。
それは、とても穏やかな時間でした。そして、久しぶりにかみさんと色々なことを語り合うことができたドライブになりました(微笑)。
6:ちょこっとインフォ
宮城県内の被災地見学を考えておられる方々にありましては、石巻市や女川町、南三陸町、気仙沼といった沿岸地域もお薦めできますが、特にタイトなスケジュールで旅をされる場合には、仙台市内から程近い名取市閖上町を推薦します。
是非、ご検討の上、お立ち寄り頂きたいと思います(低頭)。