デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

【22’ サクラマス Preparation #01】試作モデルの刷新に着手!

 ようやく緊急事態宣言解除された模様。

 まん延防止措置は暫く続くようですが、私自身の生活・行動様式から勘案して、国・行政の施策に鋭意協力するのは緊急事態宣言までと決めています。

 協力するところは協力し(それから御上に文句を言ふ。)、線引きするところは理路整然と線引きするといったところでしょうか(微笑)。

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 加えて、先週末まで交互登校となっていた次男坊の高校も、緊急事態宣言解除を受けて本日13日から通常登校となりましたしね(喜)。

 としては、子ども達が元気に登校する姿を見るのは嬉しいものです。この調子で感染拡大の波が落ち着いていくことを願います。

 とまれ、宮城県の場合は、9月30日までまん防措置が継続されますが、感染状況を鑑みながら慎重に行動していきたいと思います。

 という事で、此度は「大人しくルアー作りをしていた緊急事態宣言中の様子」を備忘かたがた綴っていくことにしましょう。

 

試作モデルの刷新に着手!

 震災から10年後の今春、念願かなって一段落ついた追波川復活釣行ですが、来シーズンの展開を想像した時、戦力不足していることは明らかでして……。

 この状況を解消すべく、様々な方向性(新モデルの製作・既存モデルのカラーバリエーション増など)を検討したのですが、何れもピンとこないんですよねぇ。

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如意櫻:今春の追波川復活釣行にて

 ってなわけで、来シーズンまでの時間自分の余暇照合した結果、既存の試作モデルを刷新させることが妥当だと考えるに至りました。

 然るに、追波川サクラマス釣行時製作者の期待を大いに裏切った如意櫻(にょいざくら:下リンク参照)刷新の矛先が向けられたというわけです。

1:方向性に逡巡

 矛先如意櫻にしたとて、何をどうすればよいのか?

 暫くの間、逡巡しておりました。

 まぁ、いつもの事ですな(笑)。

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 で…今春の釣行を振り返るわけです。

 如意櫻の何がどう悪かったのか?」と。つまりは、製作者の思惑実際の乖離が何処にあったのかを反芻してみたわけです。

 いわゆる「乖離 ≒ 思ったよりも〇〇だった。」という奴ですね。

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 端的に言えば…。

 如意櫻思ったよりも飛ばなかったし…。

 思ったよりもレンジが上だったし…。

 思ったよりも泳いでいる感覚が手元に伝わってこなかった…と。

 まぁまぁ厳しい課題が、脳裏に浮かんできましたよ(汗)。

2:「重」と「軽」の2モデル体制

 今回は、フォルムサイズボリュームには手を付けないように決めた結果、刷新手立て内部の構成に求めることにしました。

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 内部構成を変えると言えば、まずはウェイトの量と配置ですよね。

 内臓ウェイトの量に関しては、比重の軽いブランク用(上写真の左3本)と比重の重いブランク(右3本)で変えてみました。

 都合2モデル体制で試作を進めていくということですね。

 そして、比重違いのブランク双方共に、従前のモデルよりヘヴィーウェイトに設定すると同時に配置・バランスも変えました。

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 となれば、内部構造線にも手を加えるのは必然でして…。

 これはベリー・アイの位置を見ると、従前よりも前方(10㎜強)に配されていることが分かると思います。(上から2番目の写真を参照頂くと分かるかな…。)

 これらの変更は、飛距離・泳ぎ・レンジに何らかの影響を与えるはずですが、その結果デ・チューンになってしまったら号泣ものです(汗笑)。

 ったく、完成するまで気は抜けませんね。

3:刷新の決め手はリップ

 そして、飛距離・泳ぎ・レンジ影響を与える要素の中で、変更した効果を明確に捉えやすいパーツ「リップ」も変える事にしました。

 ウェイトの量や配置を変えるだけなら「刷新」という言葉は不釣り合いでしょう。此度「刷新」という言葉を使った理由も「リップ」にあります。

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 事実、実釣時に感じた「泳がせている感覚が伝わってこなかった。」を解決するには、リップ調整(サイズや角度の調整)が手っ取り早いわけで…。

 しかし、思い当たる節は他にもあると。

 特に、この「泳がせている感覚〜云々」に関しては、私が使用した豪竿(SMITH:イルフロッソ/TILF-88)にも起因していると思われ……。

 まぁ、ことは単純でないと(微笑)。

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 しかしながらですよ…。今後もこの豪竿を使い続けるわけですから、未来の愛竿となるべきロッドの特性を生かさない手はないですよね。

 元より、この豪竿を入手(昨夏)してから製作を開始した鋳造スプーン(下リンク先)は、このロッドだからこそ作り得たわけですし…。

 故に、ミノーの方もロッドの都合に寄せていくのもアリかと。

 そんな考えに至りました(微笑)。 

 オフに入ったら、当該ロッドの初期インプレでも書いてみたいと思います。私自身も、振り返る事で何某かの気付きが得られるかもしれません。

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想像以上に使い勝手が良かった竹千代

 という事で、前出の与件(飛距離の改善・レンジを下に・泳ぐ感覚を手元に)を満たすために、この如意櫻「潜る系ミノー」変身させることにしました。

 これを以て「刷新」ですね(微笑)。

 使用するリップの方は、とりあえず竹千代に使っていたリップ使いまわす予定でいますが、果たしてどんな感じに仕上がるのかなぁ〜。

 目下、私の心の中で期待不安がせめぎ合っています(微笑)。