デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

私的解禁釣行後のスタメン再編成

 21’シーズン私的解禁釣行にして、10年振りとなる追波川サクラマス釣行を去る4月12日に終えることができました。

 幸いにも、初手で目指す魚に辿り着いたわけですが、実釣を通して幾つかの改善点が見つかったことも事実でして…。

 故に、サクラマスの香りが充満する車を走らせながら「この駄目さ加減をどうにかしてやらねば…」と考えを巡らせてていたわけです。

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 といっても、何はさておき汚れ物を綺麗にしなければなりませんよね。

 …ってなわけで、翌朝早くから、タックルにまとわりついたサクラマス(当日は香り→翌日は臭)を存分に堪能しつつ、フレッシュ・ランの鱗が付着したランディングネットロッドリールを洗い、汗と涙と鼻水がついたであろうベストグローブを洗濯し…といった後片付けに始終しました(汗)。

 でもって、それらが乾燥した翌々日(14日)の夕刻から今朝(24日)に掛けて、諸々の調整・再編に着手とする仕儀となったわけです。

スタメン再編成

1:タックルを巡る悲喜交々 

 それにしても、釣りに使う道具ってのは色々とあるものです。比較的シンプルな釣りとされるルアーフィッシングの中でも、更に道具を精選して山谷に分け入ることが多い鱒釣りですら、大小様々な道具を必要とします。

 そして、道具の選択肢が多ければ多いほど、魅力的な道具が世に出てくれば出てくるほど、数多のアングラーの趣味趣向を反映させてくれるわけで、それが故に、アングラーの散財は増し、物入のカオス度が進行するから堪りません(苦笑)。

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 不肖デンキチ小父の場合、既にご存知の方も多かろうと思いますが、道具立ては極めてシンプルです。それはもはや拘りを感じさせないくらい(笑)。

 釣りのキャリアー終盤を迎えようとしている今、実力不相応な道具(主に我が家の大蔵省を震撼させるような価格の道具)を買うことはありません。

 だから、釣りに費やすお金も減ったし、物入の中も随分と整理が進みました。(後は、クライミングやキャンプの道具を減らすだけ。)

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 しかしですよ…実釣となると話は別

 特に、持参するルアーに関する悩みは尽きません。

 もっとも、この悩みを突き詰めれば「ルアー製作を嗜む釣り人ならではの悩み」と言い替えられるでしょう。

 それは、ワレットに仕込むルアーの精選です。自作が故に「何なら全部持っていきたい!」と思ってしまうのですが、現実はそれを許さないと。

 ベストに仕込めるワレットの数は限られていますものね…。

 まぁ、サクラマス釣りとて、大きなバッグやバッカンを持参できるような釣り座もありますが、ならば「身一つで釣り座に立ちたいタイプの釣り人」としては、手荷物を増やすのは極力回避したいところ。

 故に、泣く泣くスタメンを決めるわけです。

 という事で、此度は私的解禁釣行経過&結果を鑑みて、来る釣行のためのスタメン入れ替えをした…という話に繋げて参りたいと思います。

2:鋳造スプーンの巻

 去る実釣では、自作の鋳造スプーン 慈光(じこう)を軸に釣りを組み立てたわけですが、幸いなことに奉納(ロスト)は1個で済みました。 

  加えて、サクラマスランディングする際に手伝って頂いた方への御礼として差し上げた1個、そして、釣りあげた時に使っていた1個を合わせて3個分の空きができたので、補充することにしました。 

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 因みに、サクラマスをヒットさせた慈光は、これまでの例に習ってメモリアル・ルアーとして保管する予定です(微笑)。

 メモリアル・ルアーなんて書くと格好よく聞こえるかもしれませんが、その実態は全く違います。事実は小説より奇なりという奴ですな。

 一度釣れたルアーをいつまでもワレットに入れておくと、実釣の度に”そのルアー”を使うことになってしまうのが拙いんですよね…。

 その危ういサイクルにハマると、他の自作ルアーを使うチャンスが無くなってしまうので、自作自釣の人間は気を付けなくてはならんのです。 

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 まぁ、釣れるからといって使い続けると、破損ロストの可能性も上がるし、特に実績ルアーの場合はデータ採りのお役目が残ってますから…。

 その辺のバランス(釣り人としての感情と製作者としての感情のバランス)を考えてスタメンの入れ替え&補充をしなければなりません。 

 でもって、補充リストは以下の通り…。

 慈光を不足分の3本。そして、実釣の折に試すことを思いついたスイミング・ジグTronillo(トルニーリョ)を3本

 Tronillo試用は、過日のヒット・パターンから思いつきました。成否の程は皆目見当もつきませんが、やらない手はないでしょう。

 単純に楽しみですね。

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 今シーズンから使っている小型で堅牢なスイベル(本品については、後日改めて備忘しておこうと考えています。)とループアイ・フックを装着。 

 スイベルにしてもフックにしても、性能的に不足を感じることはありませんでしたが、鈎の胴に巻くセキ糸については一計を講じたいと考えています。

 ともあれ、フックを装着すると、ルアーが一気に凛々しくなりますね。これもまた、ルアー魚釣りの道具であることのなのでしょう(微笑)。

3:ミノーの巻

 ミノーの方は、精選メインの入れ替えです。

 恥ずかしながら、追波川の流れを目の前にして「俺…欲張って持ってき過ぎたかも…。」と感じてしまったのです(苦笑)。

 これが、冒頭で綴った「自作自釣人間あるある」ですね。

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 なので、追波川では使いそうもない隼櫻(しゅんおう)と鵟櫻(きょうおう)を減らした分で燕櫻(えんおう)スタメン入りさせました。

 と言っても、燕櫻の出番は限られるかなぁ…。その日の釣り座・状況・タイミングに因ってはスタメン落ちするかもしれません。

 ともあれ、この精選&入れ替えにより、ワレット1個を減らすことができました。しかし、某ワレットに渋滞が発生したことは内緒です(苦笑)。

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 それから、ロッド・ワークの妨げになっていたベスト右下のポケットに入れるワレット薄型(100円ショップの商品)に変更しました。

 久方ぶりのロング・ロッド8.7 8.8ft 訂正)で、殊更に違和感を覚えたのかもしれませんが、キャストからリトリーブに移行する度に、分厚いワレットを入れた右下のポケットロッドのグリップが引っ掛かるのには閉口します。

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 投げては巻くを繰り返す釣りなので、こうした違和感極力排除したいものですね。ストレスの蓄積集中力の減退に繋がりますから。

 といった整備により、愛用しているパタゴニアのベスト(20余年愛用)は、私的解禁釣行時よりもややスマートになって生まれ変わりましたとさ(笑)。 

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 次回釣行では、前回なぜか出番がなかった千代櫻(ちよざくら)を積極的に使いたいところですね。加えて、如意桜に関しては、もっと投げ倒して具体的な改善点を炙り出したいと考えています。

 目下、一回の釣行(北上方面への)につき、前後2週間の段取り期間を設けなければならない状況なのですが、なんとか瞬発力集中力、そしてタイミングの恩恵享受しながら釣行機会をものにしていきたいと思います。