デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

オフ・シーズンの下準備

 「音沙汰」とはよく言ったものです。

 短腹な気性の私ことデンキチ小父ではありますが、最近では「音」が聞こえてくるまで待てるようになったと感じています(微笑)。

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 先週末、ようやく長男教育実習が終わりました。

 大学の寮生活アルバイトで、さしもの愚息も相応に熟れた人間に変化してきているとはいえ、初体験となる教育実習(3週間)にあっては、ありとあらゆる場面で甚六っぷりを発揮してきたに違いありません(汗)。

 けれど、今更ながら親ができることは皆無。故に、生徒の皆さん教諭の皆々様迷惑を掛けぬよう祈るばかりの日々を過ごしておりました(低頭)。

 とまれ、大学生活における最大の山場を乗り切ったという事で、本人は勿論のこと、私たち夫婦安堵の溜息を漏らしているところです。

 ここ暫くの間は事後作業が続くとのことなので、教育実習の感想悪戦苦闘の日々の様子を聞けるのは、もう少し先のことになるでしょう。

 されば、彼からの音信を静かに待とうと思います(微笑)。

 とまぁ、近況はそのくらいにして、此度は「冬ごもり」下準備を始めたという話を綴らせて頂きます。お時間のある方は、お付き合い願います。

 

オフ・シーズンの下準備

 今冬もやることが盛沢山!

 なんて喜んでばかりもいられません。

 何故なら、体は1つですし、時間は有限ですものね。

 そもそも、現実的には問題山積です(爆)。物事の優先順位を決めるだけではなく、できること&できないことを取捨選択しなければなりませんし…。

 故に、それがたとえ物理的であろうがなかろうが、オフシーズンに突入するまでに済ませておくべき事柄が相応にあるというわけですな(汗)。

 という事で、此度は物理的(作業を伴う)な方面の下準備の話になります。

1:「左刃」の段取り開始!

 さてと取りい出したるは、過日入手した丸鋼なり。

 なんて仰々しい開口一番になっておりますが…。

 なんて事はない、金属の丸棒です(笑)。

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 この丸鋼は、購入先にお願いして240㎜切断してもらってます。

 言ってもΦ2〜3㎜の丸鋼なので、手持ちの道具でも切断できますが、こんな細い物でも、長物扱いで輸送するとなると話は別

 因みに、この240㎜という長さがでして(笑)。

 つまりは、レターパックで送付可能な長さに収めつつ、追加料金が発生する切断回数を減らし、かつ自分が使いたい長さ(120㎜)の2倍程度に設定したと。

 ったく、貧乏性が成せる技ですね(苦笑)。

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 というか「この材料を使って何を作るのか?」を教えろって話ですよね。

 表題にある通り、左刃(ひだりば)と呼ばれる刃物を作ります。主に、骨や角といった硬い素材を加工する時に使う刃物になります。

 仔細は下のリンク先を参照して頂ければ幸いです。

 元より、左刃用途が限定的で、かつ形状が複雑にして多様であることから、安価な既製品が存在しないため、昔から根付を嗜む人々が独自に作り出してきたという背景を持つ刃物でもあります。

 時空を超えたロマン技術的好奇心を覚えますね(微笑)。

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 という事で、下準備として240㎜丸鋼2分割しました。

 細径なので、ディスク・グラインダーを登場させるまでも無いでしょう。とりあえず丸鋼の表面に金鋸切れ目を入れてから、リューターを使って切断しました。

 このサイズのリューター(プロクソン)だと、モーターの能力から鑑みてΦ5㎜程度が限界(材質にも因る)かもしれませんね。

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 という事で…。

 今回は、Φ3㎜を4本Φ2㎜を2本だけ切り分けました。

 元より、左刃を使ったことがないので、分からないことだらけ。そもそも、左刃作り方だって完璧に理解していませんから(苦笑)。

 でも、この暗中模索感が堪らないのです。

 単なる円筒の鋼材特定の用途を担う刃物変身する…。

 それは愉快な出来事です。

 鍛冶仕事のレベルには遠く及ばない素人作業ではあるけれど、野鍛冶になったつもりで楽しもうと考えています(微笑)。

2:砥石の面直し

 ルーチンと云えばルーチンなのが砥石の面直し

 なんて言いながらも、ここ最近はご無沙汰してまして…。

 何しろ、真夏の炎天下、屋外水栓の前にしゃがんで、ゴシゴシ面直しするのは苦行に過ぎるというものでして…(軟弱者)。

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 つい先日も、普段使いしている幾つかの砥石を幾つか面直ししておったのですが、その時に仕上げ砥(キングの6000番)のが剥がれてしまいました。

 まぁ、最初から接着されていた砥石台なので、これまで剥がれなかったのが不思議なくらい。とは言っても、がないのは都合が悪いと。

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 そんなこんなで、面直しをホドホドにして乾燥させることに。

 そして、つい先日、砥石接着完了

 とまぁ、ここで一息つきたいところなのですが、そうは問屋が卸さないみたいですよ。それは上の写真が物語っているとか、いないとか(苦笑)。

 砥石中央部ってますよね。

 これは、彫刻刀を研ぐ際に、砥石の上下端部を使うことが多いためなんです。それで、上下端部の減りが早くなってしまうと。これ私の癖です。 

 寒い冬が来る前に面直しを終わらせればなりませんな…。

3:先を見越し過ぎた買い物

 これも準備っちゃぁ準備になるのかなぁ…。

 仕事帰りに立ち寄ったタムタムで、Finisher’sコンパウンドを発見しました。見つけた時が大安吉日ですからね。即座にリアクション・バイトです(笑)。

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 番手までは記されていませんでしたが(そもそもFinisher’sって説明書きが無い)、「Micro」と謳っているのでそれなりの細かさだろうと(笑)。

 言ってもFinisher’sですから、品質に問題はないはず。

 ってなわけで、来るオフ・シーズンですよ…。

 こいつで磨けるような物がどれだけ作れるか分かりませんが、心強いアイテムが仲間入りしたというだけで、頑張れそうな気持ちになっています(単純)。