デンキチの木片小魚物語3

Sprout Lures の製作記録と喜怒哀楽日記

22’ 私的解禁 の準備完了!

 去る3月25日、駐車中の車をまされたデンキチ小父です。

 相手は、後期高齢者の男性なり。

 正に、時世を映しておりますな(しみじみ)。 

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 当初は、爺様の言い訳染みた言動閉口しましたが、当て逃げしなかった点だけは評価してやらねばと…。(接触当時、私は店内で買い物中。)

 昨今の状況を鑑みれば、無暗に甘やかすのは好ましくないのですが、齢80を前にした爺様の精神状態を考えて、今は亡き親父に諭すように応対した次第。

 警察の実況検分保険の段取りを終えてから「おとっつぁん、正直に事故を申告してくれたことに”は”感謝してるよ。」と肩を叩いて別れました。

 折しも、サクラマスの季節でもあるからして、ここは「ワシントンの桜の木」の逸話に絡ませて情状酌量の余地ありと飲み込んだ格好ですな(お人好し)。

 そんな冗談はともかく…。

 私とて「人の子」ですしね。結婚して子どもを生み育て、親族の老いを間近に見てきたわけで…。そして、いずれは後期高齢者になると。 

 然るに、大なり小なりの迷惑を掛けることは必定で…。だからこそ「晩節を汚すことだけはすまい。」との思いを強くした春の一日となりました(微笑)。

 と云うことで、「22’私的解禁」を前に、予期せぬ「厄払い」を済ます羽目になったという長い前置きは終わりにして、さっさと本編へ参りましょう! 

 

22’私的解禁の準備完了!

 何事にも準備は付きものでして…。

 さすれば、準備の内容とりわけ大事となるわけですが、準備するタイミングってのも、あながち軽んじるわけにはいかないと感じる今日この頃…。

 そういう意味では、今春モチベーションを焚きつけるのに丁度良い頃合いを見計らって準備を開始できたと思います。(早すぎも遅すぎもせず)

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今オフの最後は Itoyo-60F²S² のリップ装着でした。

 そうでなくても釣行の回数・時間には限りがありますからね。よりモチベーションが上向いた状態サクラマスに挑みたいものです。 

 と云うことで、此度は「22’ 私的解禁」に向けたサクラマス釣りの最終準備風景を備忘して参りたいと思います。

 お時間の許す方は、どうぞお付き合い下さい。

1:スタメン・ルアーの選抜

 最終準備開口一番は、スタメン・ルアーのセレクトです。と云っても、100%自作ルアーなので、スタメンもへったくれもないのですがね(苦笑)。

 とにもかくにも、限られたラインナップの中から、使いたいルアー使わざる得ないルアーを選ってワレットの中にぶち込んでいくというわけです。

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 そして、スタメンに抜擢したルアー達には、実践投入の証としてフックスイベル・スプリット・リングといった装備品を支給するわけです。

 この手の作業をしていると、オフシーズンの妄想から少しづつ脱却して、実釣に対するモチベーションが上昇してくるんですよね(微笑)。

 で……今年の目玉は、やっぱり如意櫻になるでしょうか。

 とりあえず、初陣用4本如意櫻を仕込みました。

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 ワレット入りした如意櫻内訳以下の通りです。

 オフ前半に製作したLWモデルHWモデル各1本(下リンク先を参照)、そしてオフ後半に作ったモデル(LWモデルを踏襲)を2本といった面子ですね。

 正直、立上りが悪いHWモデル(22’前期試作)に出番を与えるつもりはなかったのですが、作った以上は実釣で良否を判断してやるべきだと考え直しました。

 他のモデルと比べて、何某かの差異(飛距離・飛行姿勢・着水状態・立上り・泳ぎ等々)や新たな気付きがあれば、それもまた収穫だと云えるでしょう。

2:備品やツール

 ルアーの首尾が整ったら、残るは備品類の準備ですね。

 と云っても、フック類は昨シーズン前に作り溜めていましたし、スナップ類も折に触れて買い求めていたので、ケースの中身を整理・補充するだけで終了。

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 因みに、フィッシング・ベストのポケットに入れる備品用ケース(5個)は、トリプル・フック用が1個ループアイ・フックのミノー用が1個スプーン用が2個、そしてスナップ・スイベル・リング用のケースが1個といったところです。 

 釣り時間が短い(長くても2時間程度)ので、物量を減らしても問題ないと思うのですが、心配性の私は持参してしまうのでした(笑)。

 そして、お次はツール類ですよね。まぁ〜この類のツール(下写真)は、皆さんと似たり寄ったりでしょうね。

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 使用頻度が高いツールは、当たり前田のクラッカー的存在のシザースを筆頭に、フック・シャープナーそして糸くず入れといった面子でしょうか。

 フック・シャープナーは、根掛りする度に使ってます。

 そもそも、大型のサクラマスの口は硬いですしね。「鈎先が鈍って掛けることができなかった…。」なんて失敗は想像すらしたくありません。

 それから、糸くず入れですね。

 私は、永らく前近代的糸くず入れを愛用してきました。

 昨今、●●ワインダーとか●●クルーラーといった樹脂チックなツール「買って良かった系レビュー」を見受けますが、私にはこれで十分(きっぱり)。

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 便利を謳うツールを安直な考えで購入し、ただ漫然と使い続けていると、人間は速攻で退化するのです、ハイ。←まぁまぁ本音

 その反面教師的な一例としてノット・アシストを挙げておきましょう。

 この便利ツールのお陰で、わたしゃ……指だけでFGノットを組むことができなくなりましたよ(トホホ)。もうね、これが無くなったら往生しますわ。

 老眼ゆえの対策として購入したツールだったのですが、ここまで能力が退化するとは思わなんだ…。我が身のことながら苦笑を禁じ得ませんな。

 と云った具合に、我がフィッシングベストは、利便と退化という大いなる矛盾内包しながら、私の我儘ボディーを被っているのでした(笑)。 

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 話を軌道修正しましょう(苦笑)。

 リーダー「バリバス三種盛り」ですね。

 これまでPEラインのブランドは何度も変えてきましたが、何故かリーダーだけはバリバス一択という不思議な状況が続いています。←特に理由なし

 とまれ、新調したロッド(SMITH・イルフロッソ88)の恩恵もあって、リーダーの選択にストレスがなくなったと感じているデンキチ小父なのでした(笑)。

3:そして準備完了!

 最後にPEラインの巻替え(新品ではなく前後の入れ替え)を行い、腰回りの道具をチェックして、釣行準備は終了となりました(ホッ)。

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 最終的にスタメン・ルアーワレット4つ分になりました。

 ミノーは、如意櫻竹千代燕櫻千代櫻FlechaArco-twin6種15本スプーンは、慈光厳光2種16本スイミングジグは、Tornillo 1種3本

 今オフにMD化した如意櫻ですが、そもそも製作数が少なく、カラーバリエーションが貧弱だったため、竹千代にもスタメン入りしてもらいました。

 また、サクラ用のカラーを塗装したFlechaArco-twin(陸封鱒用としてデザイン)にも出撃要請をしてみました……が、結果は如何に?!。

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◆モデル紹介の過去記事1

◆ルアー紹介の過去記事2

 とまぁ、こんな感じの顔ぶれになりました。とりあえず、昨シーズンのワレットよりは充実していると思います(そう信じたい)。

 そもそも、実績のない自作ルアーなので鼻から万全とは言えないのですが、小2時間余り集中して釣りをするには充分でしょう。←確証バイアスの罠

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 さぁ〜準備は万端。後は釣り座に立つのみ!

 今はただ、広大な太平洋から日高見の流れを遡ってくるサクラマスとの邂逅を願いながら、静かにその時を待っているところです(微笑)。

私的読書史:3月(上下期)

 更新頻度を減らしたことから、読書リストを上期下期に分けて掲載できなかったので、本稿を以て在庫を一掃してしまいましょう(笑)。 

 3月上半期は以下の通り。

  • 八木山まち物語
  • 四谷用水 光と影
  • 知れば恐ろしい 日本人の風習
  • 首都水没
  • 生物学者、妖怪を掘る

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 上期「八木山〜」「四谷用水〜」といった地元資料系の本も借りてみました。

 ここ10年来、ひょんなことから仙台市の古参住宅地として知られる八木山町内の某地域の由来を密かに調べていた私…。

 故に、同地域の近世から現在に至る記録が載っている「八木山〜」であれば、何某かの史実が拾えるのではないかと期待して借りたのですが、残念ながら私が望む収穫はありませんでした(落胆)。 

 まぁ、好奇心の赴くまま気長に調べていこうと考えています。

 お次は、下期ですね。

  • 幕末のはやり唄
  • 現代都々逸集 生きるたのしみ
  • どどいつ万葉集
  • 生物学者、妖怪を掘る(上期から引き続き)

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 少し余裕がでてきた下期は、完全に趣味・趣向に走りました。

 都々逸関連の本は、全て閉架式書庫から出してもらいました(汗笑)。もはや、このご時世、借りる人がいなのでしょうね…。

 此度は、手仕事方面の題材を得るために借りました。

 都々逸という頓智頓才に富んだ言葉遊びからは、日本人(特に庶民)が持っている普遍的な価値観・精神性やリズム感を感じ取ることができます。

 かように古の文化・慣習を記録した本を読んでいると、日本人が日本語を失わない限りにおいては、この島国も捨てたものではない…と感じてしまいます。

 悲しいかな「自国語を失った国」は世界中で散見されます。

 そうした現実に思いを致す時、混迷を極める今だからこそ、母国語が持つリズムや音・響きを繊細に感じとりたいと思うのでした(微笑)。