【22’サクラマス Preparation #10】祈りのスプーン と 祈りたくなる風景
あっという間に1月下旬に突入!
ここ仙台でも「大寒」を絵にしたような寒い日が続いています。特に、放射冷却の朝の辛さは格別。こればかりは、いつまで経っても慣れませんね(諦笑)。
何はともあれ、内水面の解禁が目前に迫ってきた今日この頃。
もっとも私の場合は、早くても3月末(大抵は4月以降)にならないと私的解禁を迎えられないので、別に焦る必要はないはずなのですが…。
さわさりながら、追波川のサクラマス解禁は1月20日ですからね。故に、準備に費やす時間やモチベーションが増大するのは致し方がないのです(笑)。
といったわけで、此度はサクラマス用の鋳造スプーンの製作記録になります。お時間の許す方は、どうぞお付き合い下さいませ。
鋳造スプーンも忘れずに!
2020年8月から着手し、翌2021年3月に完成した鋳造スプーン「祈りのカタチ」の2モデル(慈光/厳光)を今年も製作することにしました。
実釣時のロストこそ最小限(1本)で済んだので、手持ちが不足しているわけではないのですが、どうしてもカラーを微調整したものを補充したかったので、各モデルを4〜5本づつ製作することにしました。
去る1月10日に鋳造を済ませ(暫時放置)、先週の18日には下地調整のサーフェーサーを吹き、翌19日には下地塗装を施すことができました。
そして、ここで一考を交えると…。
因みに、昨シーズンの復活釣行でサクラマスを出してくれたのは、慈光の桃金カラーだったんですよね。※表:金箔+裏:ピンクのアワビシート
しかし、このピンクの色調が金箔に合わないと感じ、次回を手掛ける機会があれば、裏面の赤みをより強くしたいと考えていたわけです。
ところが、容易に入手できる大判のアワビシートには赤色のラインナップがないみたいだし(小判だとある)、かといって高価な本アワビを自分で刻んでからクリアレッドを塗布するのは気がすすまないと…。
そこで、裏面の下地に赤色を塗りました。
とてもベタな方法ですね(苦笑)。絶大なる効果は期待できないけれど、八重桜の様な色味になると予想しています。
★過去の鋳造系ルアーの製作録はこちら!
オホーツク便りが届く!
♬ 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 ♬
ダ・カーポ(懐かしい!)の歌う名曲「宗谷岬」を思い出させてくれるような動画が去る19日のお昼に届きました(嬉)。
「昨日の強風で流氷が一気に岸寄りしました。」との一文を添えて2本の動画を送ってくれたのは、オホーツクの漢 ゆっきーさんです。
にしても、並大抵な強風ではないことが伺われますね(冷汗)。
動画を見るや否や、思わず息を飲みましたよ……。
ここ仙台では絶対に見れない風景ですからね…。その後、私が撮影した動画でもないのに、得意満面の態で周囲の方々へお見せしてました(呆笑)。
しかし、映像をじっくりと眺めていたら、畏怖を越えた感覚が湧いてきて、ゆっきーさんに「災害になる事はないのですか?」とお聞きしたら「流氷が接岸することで一気に気温が下り、水道管が凍結することがある。」との事。
なるほど…と思いましたよ。
こうなると好奇心が止まりません(いつもの癖)。
そこで、北海道庁管轄地内の凍結深度を調べてみました。
※本業が建築設計事務所なので、凍結深度は基礎の根入れ深さなどに影響することから必要に応じて配慮するようにしています。
建築部住宅局建築指導課のデータ(資料)を見ると、本州では見たこともないような数値(MAX120㎝)が列挙されておりました(汗震)。
私がこれまで経験した凍結深度の最大値は、木曽(開田高原)の80㎝(うろ覚え)でしたがぁ…。この80㎝という深さ、北海道ではデフォルトなんですね…。
まぁ、ゆっきーさんが教えてくれた水道管の凍結とは、1m前後の深さに埋設された給水管が凍るのではなく、地表に露出している部分で凍結してしまうということなのだと思いますが(違っていたらゴメンなさい!)、北海道の冬の過酷さを改めて垣間見た思いがしています。
※凍結した水道管を直接ガス・バーナー等で炙るといった行為をして火事になるケースがあるのでご注意を!(宮城県でも時々起きています。)
見れば見るほど厳粛な心持ちになる風景です。
適切な表現が思い浮かびませんが、あえて私なりの言葉を紡ぐとすれば「祈らずにはいられない。」といったところが一番近いのかなぁ…。
私が暮らす場所では見ることが叶わない過酷にして荘厳な景色を目にすることが叶い、心が洗われたような気持ちになりました。
ゆっきーさん、ありがとう!
また「私の知らない北海道の世界」を教えてください!