New カメラ導入!
ウッドショックの悪影響から余暇が増えると思われた6~7月。
となれば、暇に任せて海釣りでもしようと目論んでいたものの、いざ蓋を開けてみれば「さに非ず」といった状況になっております(悲報)。
想定外の過密スケジュールをこなす中で、ふと気付けば「遅かりし梅雨前線」の真っ只中。日々、濡れネズミになりながら現場を走り回っているといった始末(涙)。
良い時も悪い時も、ケセラセラの心持ちで乗り切ってきましたが、急発進と急ブレーキだけは未だに慣れませんねぇ……。
人間、行雲流水の如く生きたいものです(世捨て人)。
さて「近況の次第」は冒頭で終わりにしておきましょう。
此度は、去る週末に仕入れた防水デジカメについて綴り倒そうと思います。相変わらずの駄文長文ですが、お時間の許す時にでもどうぞご一読下さい。
Newカメラ導入!
1980年代半ばに産声を上げたデジタルカメラが、紆余曲折を経ながら人々の間に普及し始めた21世紀を迎えようとする頃の話。
ランニングコストとタイムロスの大幅低減を期待した私は、清水の舞台から飛び込む様な心持ちでソニーのデジタルカメラ(下画像)を購入しました。
それから早、20年近く経とうとしているのですね…(しみじみ)。
初めてデジカメを手にした時の感想は「とうとうカメラは電化製品になったんだなぁ…。」という寂しさを伴うものでした。
それ以降、仕事で使っていく中で痛感させられたのは、当初から指摘されていた低画質よりもむしろ、降雨時や埃舞う現場で使用するには相応しくないということでした。(バッテリーも直ぐになくなったっけ…。)
まぁ、電化製品ですからね…当然といえば当然でしょう(微笑)。
だから、暫く後に防水・防塵・耐衝撃性能を謳った一般ユーザー向けのデジカメが登場してきた時には、それはもう手放しで喜びましたよ(懐笑)。
そんな「私的デジタルカメラ史」を辿ってきたデンキチ小父ですが…。
2019年3月から使ってきた FinePix XP130 の調子が一気に悪化したのを受けて新規導入した防水デジカメについて綴っていこうとPCの前に向かった次第。
1:FinePix XP130 に発現した症状
直近まで現場の写真撮影で活躍してきたFinePix XP130は、前出の通り2019年3月から使用を開始しています。
年間300日前後の使用頻度(現場メイン)で稼働してきたので、2年余という寿命(完全に破損したわけではないが)については納得しています。
価格も2万円台と、この手のカメラの中では安価でしたしね…。ただ…本音を言えば「もう1年頑張って欲しかった。」ですけれど。
とまぁ、個人的な感慨はここまでにして、備忘かたがた「使い倒した結果のインプレッション」を綴って参りたいと思います。
まずは、本来であれば発現する可能性が低いものの、当該機体に発現してしまった不具合・不都合の代表格を幾つか挙げてみましょう。
1:レンズ表面の結露(冬期間で2度確認)
2:フォーカス能力の低下(悪化が進行)
3:上記の影響に因る撮影結果の拙さ
上記1は、単純にショックでしたね。
固定されたフィルターの内側で起きている現象でしたので、直接対処を施すことが不可能だったため、温湿度環境を整えてやるのが関の山でした。
次に、上記2ですね。
そもそも焦点を合わせるスピードが遅いというか、感度が鈍いというか、そういう印象は購入当時からあったのわけですが……。
故に、当初は「ハズレを引いたのか?」なんて考えも頭をかすめたこともありました。それでも、なんとか連日の稼働に耐えてきたわけです。
しかし、半年程前からフォーカス機能の低下が顕著になり始めたと…。
こうした症状が出る度に、減ってもいないバッテリーを交換したり、カメラの設定や撮影箇所を変えてみたりと、現場での気苦労が絶えませんでした。
特に、コントラストが強い場面(例:型枠の中の鉄筋など。現場はそうした場面が多い。)や総じて薄暗い場所での撮影には往生するようになりました。
結局、これらの不具合・不都合が上記3へと繋がるわけです。
この状態のまま現場監理・管理を続けることは、単に成果物(管理写真)の品質を低下させるばかりではなく、撮影時間(現場滞在時間)を増加させることにも繋がるので、私にとって好ましくないという結論に達しました。
次に、価格(売価2万円台)の面から仕方がないと思われるものの、多機能デジカメとしては不足気味だった性能・品質についても記しておきましょう。
A:レンズ・フィルターが交換不可
B:気密性能の不足(前出1に関連)
C:悪環境下での撮影が苦手
もっとも、これらの指摘は、同社の後続機種(今だとXP140か?)で改善されているかもしれないので、無用な言及は避けますが…。
少なくとも、過酷なアウトドア(フィールドワークを含む)で使用することを前提とした多機能デジカメ(防水・防塵・耐衝撃)なのですから、カメラの基本性能を備えることは勿論、各パーツの堅牢さ(老朽劣化を前提に交換可能にする等の方策)や撮影環境を選ばない能力を追求して頂きたいと思います。
2:ついに真打を導入!
という事で、去る7月10日の事です。
これまでの苦渋と悩みの日々がそうさせたのか、はたまた日々の慌ただしさと梅雨による鬱々とした感情がそうさせたのか…。
気が付くと電気屋さんを巡っておりました。で、思い切って仕事用のデジカメを新調することにしたというわけでして(苦笑)。
狙った獲物は、Tough TG-6 の一択。
ここまで来たら”これ”しかないでしょうと言うわけです(微笑)。
お馴染みの家電量販店を廻ること3店目…。
購入したお店は、ポイントでお茶を濁すヨDバシや、在庫がなかったY田電気ではなく、最安値を提示していたK’s電気でした。
しかしながら、こうした量販店だとオプション類まではカバーしていないことが殆どなので、必要な備品類と合わせてAmazonで注文しました。
※昨今、Amazon利用者が減少傾向にあると聞きますが、個人的には合点がいくというか、妙に納得できる状況だと感じています。特に高額な商品は、販売元や出荷元などを詳細を調べてから注文しないと駄目ですよね。トラブル時のAmazonの対応を耳にする限り、消費者に寄り添うといった姿勢は感じられませんから…。
3:購入したオプション
という事で、私が購入したオプションや備品類は以下の通り。
1:コンバーターアダプター
2:プロテクトフィルター
3:シリコンジャケット
現場の環境を考えると、仮設類(足場)にカメラをぶつける事も少なくない(これまで使用してきたカメラを見れば一目瞭然)こともあり、シールドの役割を果たすオプションを準備しておきたいと考えて上記3点を購入しました。
Pフィルターの代わりに単独で装着できるレンズバリアも考えたのですが、冬期の使用を考えると面倒に思えたのでPフィルターを選択しました。
その結果、コンバーターアダプターを購入しなければならなくなるという足枷つきとなりましたが、後にフィッシュアイコンバーターなんぞも購入してみたいと考えているので、とりあえず良しとしましたよ(微笑)。
そして、備品類は…まぁ普通ですよね。
1:リチウムイオン充電器
2:予備バッテリー×2
これらは、怪しいブランドのセット品ですね。こういう物はAmazonだからこそ容易に購入できるので助かりますな(現金)。←自己責任率高し!
本機のバッテリー(Li-90B)が、従前から使ってきた物(Li-50B)よりも容量が大きいので、とりあえず2個だけ買うことにしましたが、予備バッテリーが増えるのは時間の問題でしょう。
それから他に、液晶の保護シートやストラップなども準備しました。
4:ファースト・インプレッションは?
端的に云えば「能動的に使える」と感じました。
以前、同社の μ1030SW を長く愛用してきたことも作用しているとは思いますが、操作性に全く違和感は無かったですね。頗る分かりやすいと。
また、本体価格が5~6万円(私は47000円余で購入)ということもあってか、積んでいるエンジンが明らかに違うと感じました。
本機を手にした当日から、自宅内の様々な環境下で試し撮りしてみましたが、これまで使ってきた防水デジカメとは段違いの撮影結果に喜色満面。(画素数:1200万画素。今となっては然程のレベルではないですが。)
加えて、フラッシュがカメラを持つ右手(右指)と干渉しない位置に配置されているのも好感が持てましたね。
また、カメラ内で処理できる深度合成(被写体の手前と奥のピントを合わせて撮影)には期待しておったのですが、その撮影結果を確認して感心しました。
といった訳で、早々に好感度がアップしております(喜)。
もっとも、防水・防塵性能に関しては、前出の μ1030SW の使用経験から信頼に足ることは折り込み済なので、本機も心配ないと感じています。
それは、本機のコネクターカバーを見れば頷けるでしょう。側部も下部の双方共にダブルロック仕様になっています。これは安心ですね。
強いて指摘するなら、ロックの爪が小さいので、グローブを着用していたら開閉は不可能です。安全側の寄せた設計思想とは言え、季節や使用環境を問わない使用感を実現して頂ければ喜ばしい限りです。
そして昨日(12日)、現場デビューを果たしました(祝)。
撮影の舞台は、マンション(RC造)の基礎配筋検査。
安全管理通路から4m余り下に位置するフーチングや型枠内の地中梁の配筋状況を、頗る快適に撮影することができました(喜)。
基本的にはPモード(自分でホワイトバランスや露出を即座に変更できるモード)で撮影し続けましたが、それで事足りましたね。
やはり、F2.0の明るいレンズが効いていると感じました。
5:デジタルカメラの生き道
それにしても、こうやって今更ながらにデジタルカメラを触っていると、色々と考えてしまいますよねぇ……やっぱり(苦笑)。
今やスマホに搭載されたカメラの能力を鑑みれば、写真撮影という機能だけに特化したデジカメは存在意義を失う一方なのかもしれません。
それは、過日の記事で綴った通りです。
されど、現在の私はデジカメを必要としています。
必要とする一番の理由は、建築物(及び敷地など)や工事現場(新築・増改築問わず)といった個人情報を撮影する機会が多いという事ですね。
そして、撮影した画像データは、平素から外付けのストレージで管理(PC内の記憶媒体ではなく)するようにしています。
まぁ、当然といえば当然ですよね。
昨今は、記憶媒体の容量が小さいモバイル端末の多く(スマホやパッド・ノートPCの類)は、ネット上のクラウドを活用することが前提になっています。
それが、私が携わっている仕事では問題になるわけです。
クラウドを積極的に使わないという選択は、私個人の思想信条や職業倫理というだけではなく、例えば委託業務先との契約書に「スマートフォン等のモバイル端末での現場撮影は不可。」と明記されている事実を重んじた結果と言えるでしょう。
現時点で、クラウドは全方位的に安全ではないですし、重大な不具合や不都合が起きたとて、それに見合った補償・保証もないですからね……。
とまれ、クラウドの利便性だけではなく弱点や不都合を理解した上で有効活用する分には問題ないのでしょう。あくまでも、コンプライアンスに抵触しないという前提ありき…ですが(微笑)。
このような経緯もあって、特に仕事の上においては、これまで通りデジカメを積極的に活用していくことでしょう。
そして TG-6 を手にした今、「川を歩く時に使ってみてもいいかなぁ。」なんて考え始めているのです…ってか、それが「本来の使い方」なんですがね(苦笑)。